東海道を見守る観音像
国道一号線と新幹線・東海道線が交差する左手の岩屋山山頂に聖観音像が建っている。いわゆる岩屋観音のことである。山麓には観音堂がある。
天平2年(730)、行基が諸国巡行のさい、この地に来て、岩屋山の景観に魅せられ一尺一寸の千手観音像を刻み、岩穴に安置したのが岩屋観音の起源とされる。岩屋観音の像は、1754年の吉田大橋(豊橋市役所北)掛け替えにともなう霊験のお礼として1765年にたてられた。しかし、それは太平洋戦争のときに供出されており、現在のものは1950年につくられたものである。
また、もともとここは、古くから東海道を旅する人の目印となっていたところでもある。1704?11の宝永年間には岡山藩主、池田綱政から、観音の霊夢により宝永の大地震の際に津波の難を逃れたお礼として、絵馬、黄金灯籠などがおくられている。それらはいずれも貴重なもので、豊橋市の文化財に指定され、大岩寺に保管されている。
岩山山頂には、ささやかに新しくなった展望台が設置されており、眺めの良い景色を見ることが出来る。
- 料金/無料
- アクセス/豊橋駅よりJRバス浜名本線岩屋観音下車
- 勝手にオススメ度/