万場(ばんば)調整池は、むちゃくちゃ広い。この池の水は、一度貯められたあと、農業用水、工業用水、水道用水、として利用されている。池の周りは一周3.3kmで、市が設置した「健康の道」でもある。散策すると約2時間、歩くだけでも40分もかかる。豊橋市民37万人の万が一のときの水を貯めておくのだから、こんなに大きいのである。池の周り3.3kmには公園がつくられており、水の大切さ、重要さ、その水をどのように確保しているのかなどを実際に水に親しんで学べるようになっている。公園全体を5つのブロックにわけて、それぞれのゾーンの地形を生かしながら個性を楽しめるようにしてあるわけだ。
「ふれあいと健康ゾーン」「自然と農業ゾーン」「入口ゾーン」「水と緑のゾーン」「花と冒険ゾーン」の5つのゾーンがあり、軽い運動が出来る場所や遊歩道があったり、子どもの遊べる遊具などが3.3kmにわたって配置されている。
おもしろいのが、「水と緑のゾーン」。豊川上流から下流の施設を親水路の中に模して配してあるのだ。源流ミニ宇連ダムから始まり、ミニ長篠城趾、ミニ桜淵公園などが表現されている。
子どもの目を引きつけるのは「くだもの・野菜の遊具」だろうか。さつまいもトンネル、ロデオメロン、ねぎのロープ渡り、トマトロープウェーなど、くだものや野菜を模した遊具が全部で23種類散らばっている。遊具の中の一番人気は全長120mのすべり台で、たまに大人まで滑っている。滑り続けるとお尻が痛くなるらしい。
この調整池のすぐ横にあるのが「豊橋市水の展示館」。ここでは、「豊川(とよがわ)」と「豊川用水(とよがわようすい)」を展示の中心にし、水と自然界・人間のかかわり、豊川・豊川用水と東三河地方のかかわり、そして人間が生活するなかでいかに水にかかわっているかを「水と人間」「豊川と豊川用水」「水と生活」の3つのゾーンでわかりやすく展示している。
この「水の展示館」に来て、「水」の大切さを身近なこととして感じ、理解を深めてもらうことを目的としている。
- 時間/水の展示館は9:00?16:30(入館16:00まで)。万場調整池は、眺めるだけならいつでも良い
- 休館日/水の展示館は月曜及び、12/27?1/5。万場調整池は眺めるだけなら年中無休。
- 料金/無料
- 駐車場/200台無料
- アクセス/豊橋鉄道渥美線大清水駅より徒歩30分、または大清水駅よりバス「レイクヒルズ入口」下車徒歩15分
- 勝手にオススメ度/